2018/11/08

子どもの不登校を知られたくないとき 人ってそんなに強くない

 こんにちは。
「こころのそえぎ」(福本早穂)です。




子どもが不登校になると、
世間がせまくなります。



元気だったころの子どもを知っていて、
今の子どもの状態を知らない人には、
なるべく会いたくなくなります。




こればかりは、
出産と同じで、
どう説明しても
実際に経験してみないと
分からないことが多いから。




それでも、
他のことで並大抵でない苦労している人は、
不登校の経験はなくても、
その痛みは理解してくれますね。




母親自身が自分の子育てに自信を失くしたり、
子どもを批判的にみていて、
人に知られたくない
ということもあります。










<説明できないつらさ>
そして
今まで、ママ友が多かった人ほど、
急に世間がせまくなった悲しみは
大きいと思います。




「子どもが朝、なかなか起きなくて
学校に行けなくなっている」
なんていうと、


「夜遅くまでゲームしてるんじゃない?
早く寝るように言えば。」
とアドバイスしてくれるけれど、


内心、(そういう問題じゃないんだよね。)
と思いつつも、


「そうね」と
力なく微笑むしかない
子どもに甘い母親だと思われたんじゃないか
と余計に落ち込む



なんてこと経験ありませんか?





安定期に入って、
家ではそれなりに
子どもが安定して過ごしているとき、


スーパーで、クラスメイトのお母さんに出会って、
「〇〇君どうしてるの?」と聞かれても
「まあ、ぼちぼちやってるわ」
なんて、あいまいな返答しかできないし、


会話がつづかず、
お互いにちょっと気まずい思いが残ったり・・。




「安定期」については、
この記事を読んでください。


「不登校の回復段階を知ってください。」


「不登校の回復段階『安定期』その1~ゲーム・ネット」




まして、近所のスピーカー
(今でもそう言うんですかね?)
みたいな人には、

ぜーったい知られたくない
と思いますもん。



子どもが不登校になったとき、
(何か重大な問題が起こったとき)


今まで付き合ってた人の価値観や
もっといえば、人生がみえる気がします。


そこに何を感じたり、考えるかで、
自分自身の問題も見えてきたりも
するんですけどね。





おなじように
「〇〇くん、どうしてる?」と聞かれても、


思いやりがあって心配して聞いてくれてるのか、

興味できいてこられたのか、

感じてしまう
ということも、あります。




悪いことをしてるんじゃないから、
べつに知られたっていいじゃない、


というのも、
ひとつの態度だけれど、


知られたくない、という気持ちも
とても正直な気持ちだと思います。



人生って思うようにいかないよな、


とか


いろいろあるのが人間だよね


っていうふうに
受けとめたり、言ってくれる人は
やはり苦労してこられたんだなと
思います。



<元気になれる人と出会っていく>
それでなくても、
子どもが不登校してたら、
親は心配だし、しんどいことも多いです。
無理解な言葉に傷つく機会もあります。



傷つく気持ちは、
「あんたが学校に行ってくれさえしたら、
あんなこと言われなくてもすむのに」


と子どもに向かったり、
子どもに直接言わなくても、
暗い表情でいると、


自分のせいで親がつらくなっていると
子どもが察して、
お互いに元気になれません。




だから、なるべく
理解してくれる人
話してよかったと思える人、
話すとすっきりする人と
会って行ったほうが元気になれます。



お母さんが明るい顔して
家に帰れば、
子どもの心も安定します。



元気になれない人とは
なるべくかかわらない。



話すとしんどくなる人は、
避けてもいいんです。
それが、親兄弟であっても。
何年かして、
子どもが学校に行きだしてから、
また付き合いを復活すればいいこと。




今の子どもと自分を守ってあげてください。




批判する人は、
サポーターにはなってくれません。



日本の人口1億2千万人。
すべての人に出会えるわけじゃない。



限りある人生に、
出会える人は何人いるだろう?
それなら、
今の自分が元気になれる人と
つきあっていけばいいや。





人目が気になってた時、
私はそんなふうに思って、
しんどくなる人とは
なるべく
会わないようにしてましたね。

(学校とのかかわりは別です。
しんどい先生とも、定期的こちらから出かけて
話し合う時間をとって頂いてました。)




なので、
お母さんが元気になれるよう、
親の会やカウンセリングなど、
支援者や理解者に
つながることが必要です。



支援者でもしんどくなる人はやめて、
会うと気持ちが晴れる、すっきりする、
今必要なことを言ってくれる、
そんな人と会ってください。




不登校引きこもり相談室
「こころのそえぎ」(福本)も
お母さんが元気になれるカウンセリングを
しています。
「こころのそえぎ」HPはこちら


「親子支援ネットワーク♪あんだんて♪」の親の会も
お越しください。
HPはこちら




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<参考図書>
家庭での対応のヒントが載っています。
不登校でも子は育つ ~母親たち10年の証明~



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