2020/01/22

がんばりすぎて不登校(過剰適応)

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。



1/18 児童精神科医、幸田 有史氏の講演
を聴きに行って来ました。


*幸田有史医師プロフィール
H7~27 京都市児童相談所・療育センター児童精神科
H27~29 京都桂病院精神科(情緒障がい児短期治療施設)
H29~  京都府立洛南病院思春期外来





長年、不登校ひきこもりの子ども若者に
関わってこられた先生で、
当事者に寄り添うサポートを
してくださっています。



講演の内容は、私の支援経験とも重なり、
共感しながらお聞きしました。



その中で、
「過剰適応」という言葉が、
頑張りすぎの不登校の子どもを理解するのに、
ぴったりだなと思いました。










<本当はしんどいのでは?>
うちの子は昼夜逆転していません。
朝は、みんなと一緒に起きています。


保健室、別室には行けています。


先生やお友だちに
誘ってもらうと、行けるんです。


週の半分くらいは行ける日もあります、


など、親御さんからお聞きすると、
本当に本人が行きたくて、
そうしたくて行ってるのかな?

と、ふっと心配になる時があります。



そこに何か興味があって、

本人が行きたいところだったり、

会いたい人がいたり、

やりたいことがやれる
そういう場所だと良いのですが、



教室に入れないなら、
せめて別室には行かなくては

学校に行けなくても、
みんなが起きる時間には、
起きていなくては

といった義務感や、

焦りから
行動している場合、


心は本当に休めているのかどうか?
思いやってみる必要があるのです。



元々、周囲の環境に過剰適応して、
学校がしんどくなっていますから、
同じことを続けていると、
いつまでもしんどさが抜けないんですね。




「安定期」に葛藤少なく
安定していられると、
エネルギーが充電できるのですが、

過剰適応がくせになっていると、
エネルギーを貯める余裕がないまま、
時が過ぎて行きます。



「安定期」の理解のために
こちらの記事もお読みください。

不登校の回復段階「安定期」その1~ゲーム・ネット




親の目から見て、
「なにもしていません」

「ちっとも変わらないです」

そういうときにエネルギーが
溜まって行ってるのです。



それが分かるのは、
始動期に入って、子どもが動き始めた時。




そうなるまでの、焦ったり不安な時期を
ちょっと先を行く親や
支援者にサポートしてもらって、
一緒に子どもを見守っていきましょう。




こころのそえぎ(福本)
お役に立てたらと
思っています。




開催間近!

1/26 不登校相談会IN大阪/吹田
まだお席がございます。
お申し込みは、こころのそえぎHPから



<関連記事>
不登校の回復段階を知ってください。「渋滞期~葛藤期」

不登校の回復段階「安定期」その1~ゲーム・ネット


不登校の回復段階「安定期」その2~昼夜逆転

不登校の回復段階「安定期」その3~生活習慣の崩れ

不登校回復段階「安定期」その4~人とのかかわりを広げる

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