2018/11/24

「不登校のとき、勉強しましたか?」

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。




中学3年の今の時期ですと、
高校進学の志望校を
学校に提出する時期ですね。




不登校の子ども場合、
学校に行っている子どもと
同じペースで進路を決められない
場合が多いです。




「まだ決められないけれど、
全日制A高校と通信制B高校には
親だけ見学に行きました。

B高校では、3月末まで待ってくれるそうです。
親としては、
何月ごろ決めたいと思いますが、
子どもの状態を見ているところです。」


など、



今の子どもの状態と
親の考えや、行動しているところを
学校に伝えて、
待ってもらうように
お願いしてみてください。



進路に関する記事
不登校の子どもがまだ進路決定できないとき




進路決定の時期は、
ずっと学校に行ってない
子どもにとって、
不安、心配、焦りが出てきて、
さまざまに揺れる時期でもあります。



長年勉強から離れているという事もあり、
進学にあたって学力の不安もあるでしょう。




しかし、中学時代
不登校を経験した若者に


「不登校のとき、
勉強していましたか?」


と尋ねると、


ほとんどの方は、
「まったくしていませんでした。」
と答えています。










ごくまれに、
学校でするような「勉強」が好きで、
不登校のときも、ドリルをやっていた
人もいます。



理科の実験が好きで、
家で一人でやってた、
というエジソンみたいな人も
いましたが・・・。



中には、
小学校のときから行ってる
塾の先生が好きで
不登校になってからも
通っていたという人も。



私の経験からいうと、
ほぼ9割以上の人が
まったく学校的な勉強はしていません。




学校に行かなくなると、
学習の機会がなくなるということも
ありますが、


ストレスがかかりすぎて、
教室に入れないほど、
心身にダメージを受けた子どもは、


その環境を想起させられる勉強も、
回避していると
考えられます。




<分からないことは調べればいい>

でも、
ゲームやネット、漫画など
好きでやってることから、
歴史に興味をもったり、
難しい漢字が
読めるようになっていたり、
しています。



経験のある社会人に聞くと、
わからないことは、ネットですぐ調べられるので、
日常生活に困らないそうです。



ネットは、ある意味百科事典や辞書みたいなもの。




わが子が不登校をしていたときは、
まだネット環境が普及してなかったので、
「広辞苑」をリビングに転ばしていたんです。



そう思うと、
今はPC、スマホがあれば、
いつでも検索できるんですね。





中学時代1日も学校に行かず、
通信制高校に行った人は、


レポートは、テキストを読めば書けるし、

試験は、テキストを覚えたら書ける、

分からないときは先生に聞けば教えてくれる、


なにも困ることはなかったと言います。



<不登校と大学入試>

高卒資格を得る
という目的に関して言えば、
そのときの学力に合った高校で、
わからないところから
教えてくれるシステムがあれば、
やっていけるということですね。




それでは、大学入試についてはどうなんでしょう?



今は、入試のシステムが細分化されていて、
ただ学力が高ければいいというものでもなさそうです。



高校までの勉強と
大学入試のための勉強は
別個に考えたほうが
よさそうです。





経験者の人たちをみていると、
大学でこれを勉強したい、


あるいは
将来なりたい職業があって、
そこから志望校を決めていると、

その大学入試に必要な勉強をしています。



不登校になると、
ゲーム、ネットにはまることが多いですが、
そこで身に着けた、
PCの知識や技能で
大学のAO入試に受かったり、
就職している人もいます。



<勉強は、エネルギーが充電してから>

いずれにしろ、
エネルギーが
なくなってしまった状態では、
とても勉強はできないです。



エネルギーを充電するには、
休息とやりたいことができる環境が
必要です。



エネルギーの充電度は、
どの程度
「意欲」が出てきたかで
わかると思います。



親からは、
「そんなことに~?」
と思うようなことでも、
本人が自らやりたくなること、
「意欲」が湧いてくること、
をやらせてあげると
エネルギーは溜まっていきます。



そんな小さな「意欲」の集積から
将来的な夢や希望も
生まれてくるようです。





不登校の子どもを見守る
親御さんは、
こんなことしてていいんだろうか?
という不安が、多かれ少なかれ、
いつもいつもつきまといます。




そんなとき、
ちょっと先を行く先輩お母さんの話を聞いたり、
不登校の子どもの成長過程をみてきた
専門家に子どもの状態を聞いてもらったりすると、

子どもの行く末に見通しがもてると思います。




こころのそえぎ(福本)

は、当事者と支援者の
両方の視点から
相談できますので、
どうぞお越しください。

(電話相談も受け付けています)
HPはこちら






12/1(土)吹田の民家で
「不登校相談会」開催します。
少人数でゆっくりほっこり
話してみませんか?
詳細はこちら


<進路に関連する記事>

不登校の子どもがまだ進路決定できないとき




0 件のコメント:

コメントを投稿