こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。
こころのそえぎ(福本早穂)です。
不登校になると
子どもが散髪に行かなくなる
という話は、めずらしくありません。
今日は、中3の息子J君の散髪について
<散髪に行かなくなったJ君>
J君は、中1の夏休み明けから
学校に行っていません。
何か月も外に出られず、
部屋のカーテンを閉め切ったままでしたが、
家でゆっくり過ごしているうちに
気持ちが安定してきたのでしょう。
今は、K子さんと一緒に買い物に行ったり、
映画の好きなK子さんにつれられて、
映画を見に行ったりしています。
そんなJ君も
休み始めてから半年間ほどは、
髪を伸ばしっぱなしでした。
小さいときからおじいちゃんに連れられて
行っていた理容店があるので
K子さんは
K子さんは
「いい加減に切りに行ったら」と勧めていましたが、
「うん」と生返事をするばかりで、
「うん」と生返事をするばかりで、
一向に行こうとしませんでした。
見かねたK子さんは、
散髪セットを買って来て
J君の髪を切ってあげました。
J君の髪を切ってあげました。
それ以来、何度かK子さんは
J君の散髪をしているうちに、
腕があがってきました。
腕があがってきました。
<美容院に行こうかな>
中3の進路選択の時期になり、
K子さんとJ君は、
K子さんとJ君は、
ある通信制高校の説明会に
行くことになりました。
J君の髪が伸びてきていたので、
K子さんはそろそろ出番かな
と思っていました。
ある日、J君は
「お母さんの行ってる美容院って、
男の人もいるんだよね?」
と尋ねてきました。
と尋ねてきました。
「そうね。若い男性スタッフもいるよ。
お客は、学生さんとか、男の子も来てる。」
お客は、学生さんとか、男の子も来てる。」
というと、
「今度、一緒に行ってもいい?」といいます。
K子さんは、内心驚きましたが、
何でもない風を装って、
「そうね。一度、かっこよくしてもらったらいいんじゃない。」
と答えました。
<世間話ができるようになったJ君>
二人で、美容院にいくと、
J君に若い男性スタッフがついてくれました。
J君に若い男性スタッフがついてくれました。
スタッフは、いつもお客にするように
J君に話かけます。
「何年生?」「どこの学校?」
「部活はなにやってんの?」
そのたびに、J君はそつなく
「テニス部」
「練習たいへんだろう?」「うんまあ」
「テニス部」
「練習たいへんだろう?」「うんまあ」
と答えています。
そばで、ちょっとはらはらしながら聴いていたK子さんは、
スタッフに話を合わせているJ君をみて、
「外に出ると、ちゃんとできるんだ」と
ちょっぴりうれしく、安心しました。
<不登校の子どもは、なぜ
散髪、病院に行きにくいのか?>
不登校になると、
散髪に行かなくなる子どもは多いです。
外に出ること自体が、
だれに会うか分からないので、
出にくくなります。
出にくくなります。
その上、小さいころから
自分を知っている人に会うとなると、
今の自分を知られるのが嫌、
今の自分を知られるのが嫌、
ということもあります。
病院や歯医者などもそうですが、
子どもに話かけるとなると、
勢い、学校の話題になるのは自然な流れです。
そういう場面が予想されるところは避けたい
というのも、また不登校の子どもの
自然な気持ちだと思います。
(行きつけの小児科などですと、
学校に行きづらくなる頃には、
身体症状が出ていることが殆どですから、
身体の不調を診てもらうために行きます。)
学校に行きづらくなる頃には、
身体症状が出ていることが殆どですから、
身体の不調を診てもらうために行きます。)
それでも、
学校に行ってない自分を受け入れるようになり、
エネルギーが充電できると、
相手に合わせられる余裕ができてきます。
(年齢や元々の性質による違いもありますが。)
子どもが身に着けてきた社会性が
発揮できているのだと思います。
我が子とはいえ、
親にとって不登校は初めての経験。
親にとって不登校は初めての経験。
散髪に行かないと言う日常的なことだけでなく、
なぜこの子はこんなことができないのだろう?
なぜこんなことを言うんだろう?
なぜこんなことを言うんだろう?
わからなくて心配したり
不安になったりすることが多いと思います。
そんな時、
不登校の子どもの心理を理解している人に
相談に行ってください。
「こころのそえぎ」もご相談を受け付けています。
子どもの理解にお役立てください。
<関連記事>
不登校の回復段階を知っていると
少し余裕をもって
子どもを見ることができます。
少し余裕をもって
子どもを見ることができます。
<参考図書>
回復段階表がついています。
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