2018/10/07

不登校ひきこもりのお母さんが元気になる3要件

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。


先日、M市の不登校ひきこもりの親の会
からお呼びいただいて、
講演をさせていただきました。


その中で
不登校から長期のひきこもりになるケース
について、
コメントを求められました。


私が代表をしている
親子支援ネットワーク♪あんだんて♪では、
継続して参加してくださる方については、
長期にひきこもっているケースはありませんが、


これまでに
私が見聞きした例ですと、

不登校になり始めた初期には
親子のバトルは、
ほとんどの場合ありますが、


それがいつまでたっても解消されないで、
親御さんが子どもの状態を理解できず、
受け入れられない状態が長期にわたる。

そういうとき、
子どもが親の対応によって
さらに二次的に傷つきを
深めてしまうことがあります。


学校を休んでいても、
親の前にいると、
常に責められる危険性があると、
自室に引きこもって出てこなくなります。








その他、
母親が子どもを理解し、受容しても
母親を責める人が身近にいて、
お母さんがずっとつらい気持ちで過ごしていると、

その暗い表情の母親を見て、
子どもは
自分のせいでお母さんを苦しめている
と罪悪感を感じるので、
なかなか元気になっていかない。

そして、
子どもがちっともよくならないので、
また母親が責められる。
という負のスパイラルに陥っている
場合もあります。


「不登校の子どもへの
祖父母のかかわり」も合わせてご覧ください。


そういうケースでも、
お母さんが相談先につながって
継続していると、

少しずつお母さんに自信が出てきて、
子どもさんが回復していきます。



そんな子どもの変化を見て、
周囲の目も
穏やかになっていきます。

子どもと一番身近にいる
お母さんが元気になれないと
子どものエネルギーが充電できないのです。


<お母さんが元気になる3要件>
お母さんが元気を取り戻すには、
3つの要件があります。

1つは、お母さんのつらさ
苦悩を理解し、受け入れて
聞いてくれる人がいること。

2つめは、
わが子といえど、
不登校は初めての経験なので、
子どもが理解できない行動をしたり、
原因のわからない症状がでたりします。

そのわけを理解できるように
通訳してくれる人がいること。
それは、多くの不登校の子どもの
回復過程、成長過程をみてきた
支援者であり、経験者だと思います。

3つめは、
その時々に必要な情報が得られること。

例えば、医療にかかりたいとき
不登校に理解のある医師とどこにいけば会えるか。


あるいは、
進路の情報などです。
学力がなく、しかも
毎日通えるかどうかわからないとき
進路を決めなければならないことがあります。
そんな時に、

毎日通わなくてもいい、
今の学力で行ける高校がある
と知るだけで、
出口のないトンネルにいるところに
光が差し込むような
希望があると思うのです。



私の相談室
「こころのそえぎ」では、
そんな3要件を兼ね備えた支援を
心掛けています。

HPはこちら



ボランティアグループ
「親子支援ネットワーク♪あんだんて♪」
親の会も、
経験豊富なスタッフが、
お母さんの細かい困りごとも共感して
ゆっくり話を伺っています。





<関連記事>
祖父母、父親など母親にとって
身近な人のサポートが大切です。
「不登校の子どもへの祖父母のかかわり」



0 件のコメント:

コメントを投稿