2018/10/18

不登校の子どもに寄り添うということ 親の適切な対応とは

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。


「不登校の子どもに寄り添って支援する」

「子どもの心に寄り添っていく」



などと言われますが、



一口に「寄り添う」「寄り添って」と
言われても、
どうしたらいいのかわからない


というのが、
実情ではないでしょうか?


どうしたら、
寄り添うことになるのかを
考えるために


ぎゃくに
寄り添っていない対応
考えてみたいと思います。






親の会や相談会に
初めて来られる親御さんのなかに
できごとばかり話される方がいらっしゃいます。


たとえば、こんなふうに。


中学受験して
中高一貫の志望校に合格したにもかかわらず、
1学期途中から行けなくなった。


夏季補習に行けば、
出席と認められるのに、
それも行けなくなってしまった。


中学は、ほとんど教室に入れなかったが、
部活だけは行けていて、
それで出席が認められて、
高校に内部進学で入れた。


しかし、1学期始まってすぐに
行けなくなり、
留年が決まってしまった。


2年から通信制高校に転入したのに、
そこも行けなくなった。
でも、偶然同じ中学から来た友だちがいて、
その子がしょっちゅう誘いに来てくれて、
やっと行けるようになり、
卒業できた。


大学に入ってからは、
いろいろありながらも
4年で卒業でき、
就職したがつづかず、
3か月で、
合わないといってやめてしまった。


いまは、ずっと家にいるが、
ほとんど自分の部屋にこもっており、
家族との会話もない。
ちょっとなにか言うと、
怒鳴って怒る。暴れることもある。


この先どうしていけばいいのか
分からなくて、困っている。

(複数の相談から作った事例です。)


このような話を聞いて、
みなさんはどう思われるでしょうか?



学校に行った
行けなかった。


という二項のみで語られる
本人の心の中を思うと、
ほんとうにかわいそうに思うのです。


なにがあって学校に行けなくなったのか、
そのときどんな気持ちでいたのか、
周囲の親や先生の対応はどんなだったか、
当時はなにをわかってもらいたかったのか?


誘いに来てもらった友だちとは、
どんな関係だったのか?
毎日来てもらって、
つらくはなかったか?


どんな働きかけで、動き出したのか?


学校の先生との関係は?
家族関係は良好だったか?


等々
周囲の大人が、考えるべきことは
たくさんあったはずです。


それらをスルーしてしまって、
子どもを学校に行かせることばかりに
力を注いでいると、

子どもの姿は見えてきません。


子どもが、
毎日ゲームをしていたとして、

どんなゲームをしている?

そこで、どんな人とかかわって、
どんな関係性を経験している?


なにを考えて、
なにを味わい、
なにを感じている?



子どもは言葉では、
なかなか言わないでしょう。


どうせ分かってもらえないと
あきらめる
と、
何も言わなくなります。


言わないから、
なにも感じないのではありません。

言えないから、
考えてないのではありません。



子どもの内面を理解しようと
想像したり、
話して来たら、
アドバイスや意見を言わないで、
関心を持って聞くことで、

子どものしんどさ、つらさ、
考え方、ものの見方、感じ方
興味、関心、すきなことやりたいこと
などが
わかってきます。



そんなふうに、
子どもの内面を理解しようと
する向き合い方が
「寄り添い」
ではないかと思います。


一人一人違う人生を歩む先輩として、
親御さんには子どもと向き合ってほしい
と願っています。



♪あんだんて♪の親の会では、
日々子どもとしっかり向き合っている
親同士の語り合いがあります。


不登校ひきこもり相談室「こころのそえぎ」(福本)
も、心理学の知識もいれながら、
親子の向き合い方を
一緒に考えていきます。



子どもの心に寄り添うかかわりを
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