こんにちは!
こころのそえぎ福本早穂です。
「安心・安全」が大事
発熱、頭痛、腹痛、吐き気など
身体症状が出るまでに
しんどくなってしまった子どもには、
なんといっても
まずは休息が必要です。
「学校に行かなくては」
と子ども本人も何とかして行こうとしている時、
親も一生懸命行かせようとしている時は、
そんな当たり前のことすら
分からなくなってしまっています。
休んでいても休めていない
登校をあきらめて
やっと家で休むようになっても、
罪悪感があったり焦りがあったりで、
心は休めていないのです。
親の方が「行かなくてもいいやん」
と言うと、
「ほっとした」という子もいれば、
「気楽な事言わんといて!」と怒る子もいます。
でも、親が「今は休息が必要なんだ」
と腹を据えると
家の空気感が緩んで安心できるので、
子どもの心もひとまず
休めるようになります。
やがて少し落ち着いてきて
学校のある時間にゲームをしたり、
スマホを見たりしている
わが子を見ていると、
「こんなことしていていいんだろうか?」
と心配になってくるものです。
見た目はただ怠惰に
家でごろごろしているように見えるので、
せめて朝は起きていてほしい、
お風呂に入ったら、
と言いたくなる気持ちはわかりますが、
子どもは安心して昼夜逆転し、
怠惰に(見える)毎日を送っている間に
心身を休めているのです。
親と一緒に出掛けられるようになると、
もうそろそろ学校に行けるんじゃない?
と期待します。
今の学校がいやなら、
ほかの学校だったら
フリースクールだったら
個別の塾なら
親の思いがエスカレートしていく
場合もあります。
子ども自身がみんなに追いつかないと、
という焦りから
塾に行きたいと言うことも。
これまで見聞きしてきた経験では、
1年以上刺激の少ないなかで、
子どもが「安心・安全」を感じて休息し
エネルギーが貯まっていないと、
新しい環境に入っていくのは厳しい
と感じています。
そうはいっても、
親も学校や社会の影響から
不安や焦りが出てきて、
つい子どもを動かしたくなりますよね。
子どもの「安心・安全」な環境を保つのは
なかなかの修行です。(笑)
でもね、
エネルギーが充電できて
子どもが自分なりの目標や意味を
感じて動き出すまで、
心配を脇に置いて
子どもと付き合っていくのも
親の大事な仕事だと思います。
それでも、
止まっていた電車が動き出すときには
踏ん張りが必要です。
できるだけストレスを軽くしてあげるように、
本人が「安心・安全」を感じるような配慮を
受け入れ先にお願いして、
受け皿づくりをするのも大事なことですね。
そして、「始めたらやめないでがんばる」
というプレッシャーをなくして、
「しんどくなったらいつでも辞められるよ」
みたいに
軽いノリで始めた方が
継続しやすいと思います。
子どもの心は今
どのくらい元気になっているのか、
エネルギーが貯まっていってるのか、
身近に見ていると気づかないこともあります。
親の会やカウンセリングで
子どもの回復段階を見ていくと、
かかわり方がわかると思います。
回復段階については、こちらの記事をご覧ください。
不登校の親がよく経験する「あるある」が50にまとめられています。
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