「こころのそえぎ」福本早穂です。
昨日、うれしいメールを頂きました。
一年前、志望高校に入学できたけれど、
行けなくなってしまった高校生の
お母さんからでした。
以前、別の方からもお礼のメール。
「高校転学後は回復段階に応じた工夫を 」
行けなくなった当初
親御さんもどうしたらよいのか、
先の不安が募り、
自分の不安や焦りから
家に居る子どもに
いろいろと心配事を言っていました。
子どもさんは、
口を聞かなくなり、
自分の部屋からも
滅多に出て来なくなっていました。
そんなころ、
「こころのそえぎ」に電話相談の
お申込みを頂きました。
<親の心配は共通している>
親御さんの心配は、共通するものがあります。
このままずっとひきこもって
出て行けなくなるのでは?
このまま
欠席日数が増えると、
留年になってしまうが、
子どもはそれを受け止められるだろうか?
荒れて自暴自棄になってしまわないか?
通信制高校へ転学をすることも考えられるが、
子どもはそれを受け入れられるのだろうか?
こちらもお読みください。
「不登校の親の不安 」
<こころのそえぎに相談すると>
そんな親御さんの不安や心配をお聞きして、私は、子どもさんの状態を
理解してもらえるよう
こんなことをお伝えしています。
子どもさんが、不登校になるまでには、
そうとう我慢していたこと
その子が置かれた状況の中で
精一杯がんばっていたこと
だから、
エネルギーが枯渇して
今はなにも考えられないし、
動けなくなっている。
最低1年は、
ゆっくり心身を休めないと、
活動できないだろう。
<親の切り替えが子どもを救う>
そんなふうにお伝えしたことが、すとんと心の中に落ち、
考えが切り替わったとメールには
書かれていました。
その後、ゆっくり家で過ごし、
4月から転学した高校に
毎日通っていると
喜びのメールをくださったのです。
たった1回のご相談で
ここまで吹っ切れて、
子どもさんを見守ってこられた
お母さんに、
私のほうが頭が下がる思いでした。
不登校が全国的に
増えているとはいえ、
実際にわが子が行けなくなると、
なんとかして
行けるようにと願うのは、
ごく普通の親の気持です。
でも、いつまでも
そこにこだわっていると、
子どもはますます
追いつめられていき、
親に心を閉ざしてしまいます。
いつか、
学校に行けなくなるほど、
つらい状態の子どもを
親が理解し、受け入れるように
なっていくまでには、
いくつもの山を越えて
行かなくてはなりません。
不安と心配で揺れ動く気持ちが
少しでも落ち着けるよう
お手伝いができればと願って
話をお聴きしています。
どうぞ、ご遠方の方も
テレビ電話、電話でご相談できます。
不登校ひきこもり相談室
「こころのそえぎ」福本早穂
までお問合せ、お申込みください。
HPはこちら
<関連記事>
「高校転学後は回復段階に応じた工夫を」「不登校の親の不安」
<関連図書>
家に居るこどもをどう見守っていけばよいのか。
具体例が書かれています。
不登校でも子は育つ ~母親たち10年の証明~
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