2018/08/23

子どもが学校に行けなくなった時、親は・・・。

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。


子どもが学校に行けなくなると、
母親は、心配するのは当然のことですが、
たいていはショックを受けて、
「まさかうちの子が」
という不安で
押しつぶされそうになります。

たとえば、小学校低学年のときに、
原因不明の頭痛で学校を休みがちだった。

新学期の始まるころには、
毎年行き渋りがあり、
だんだんと調子が上がって行けるようになっていた。

などの子どもの行動パターンを
経験していると、
不登校を受け入れるのに
抵抗感は少し軽くなります。

でも、
いつもの感じとちがう、
休みが長引いている、など
不安になる要素はいっぱいあります。




<葛藤期の母親>
休み始めは、毎朝、
今日は行けるか行けそうにないかと
親子で葛藤しています。
関連記事をご覧ください。
葛藤の末、今日は行けないとなると、
疲れと落胆で
どっと落ちこむのですが、

学校に欠席連絡を
しなくてはなりません。

電話したとき、担任の先生が
職員室にいらっしゃればいいのですが、
もう教室に行かれたり、
まだ出勤していなかったり、
連絡できないときもあります。

担任が電話に出られないときは、
どの先生に連絡を託しておけばいいのか、
わからず、困ってしまいます。

多くの場合、
母親も仕事をしていますから、
出勤時間が迫っていたり、
電車に乗っている時間帯だったりで、
朝の連絡に神経をすり減らしています。

*学校の先生にお願い*
朝の欠席連絡がしやすいように
「朝は〇時〇分~〇分まで職員室にいます。
いないときは、
〇〇先生に連絡しておいてください。
(FAX・メールしておいてください。など)」
というふうに、教えておいていただくと、
母親の負担がずいぶん軽減されます。


登校時間より、
母親の出勤時間が早いと、
子どもが登校したかどうか
わからない、という不安を抱えて
仕事についています。

子どもにLINEしても、電話しても
返事が返ってくることは、まずありません。

子どもが家を出たのを見届けて
職場に行ったら、
学校から、まだ来ていない
という知らせが来ることもあります。

ときには緊急に職場を早退して
子どもを探しに行かなければなりません。

一方
家にも帰れなくて、
公園で過ごしたり、
電車に乗ったまま時間をやり過ごす
子どもの気持ちを思うと、
孤独で不安で
それでも学校に行けない
というつらい状態でいるのでしょう。

だけど、
母親にしてみれば、
毎日の生活が揺れに揺れて、
子どもに振り回されるのですから、
特に
思春期の子どもの場合は、
腹が立ってくることも多いのです。


<親に甘えられなかった母親>
母親自身が、子どものころ
親が厳しくて甘えられなかったり、
親に相談できなかったりして、
一人でがんばってきた
という思いがつよいと、
学校に行けない子どもを
受け入れるのには、
かなり時間と努力が要ります。

教育相談やカウンセリングに行き、
子どもの状態を理解し、
家でゆっくり休養させてあげないといけない
とわかっても、
気持ちはなかなか受け入れられません。

子育ても仕事もがんばってきた自分を、
否定して落ち込むようになる
お母さんも多いです。

父親が長時間労働だったり、
単身赴任でたまにしか会えないなど
ほとんど子育てに協力できなかったりすると、
夫から
「子育てはお前の仕事だろう」
と責められることもあります。

母親自身が
「私の子育てがまちがっていたのだろうか」
と自信を失くしてしまうこともあります。


<母親一人の子育て(孤育て)は
人類始まって以来のできごと>
複数の小児科医の主催する
シンポジウムで聞いた言葉です。

人間は、元来集団で子どもを育ててきたんですね。

父親不在の家庭で、
母親一人で子育てをする環境は、
過重に母親に負担がかかっています。

ちゃんと育てなければという
責任感の強い人ほど、
とてもがんばって子育てしています。

子どもに接する時間の長い母親は、
ときには
周囲から責められたり、
自分を責めたりしますが、
夫である父親は、うのみにしないで
自身が
子どもにかかわれなかった時間や
失われた父親の存在の大きさを
振り返る必要があると思います。

子どもが不登校になったときの
父親の役割とは、
しつけとか生き方、考え方という次元ではなくて、
子どもに安心感、安定感
ひいては子どもの一番身近なサポーターである
母親に支えられ感
を与えることだと思います。



不登校は家族のきずなを
     深めるチャンス
子どもの不登校は
家族の危機でもありますが、

そんなときこそ、
お互いを思いやって、
家族のきずなを深めるときなんです。

どんなに立派な地位のある人でも、
知識のある人でも、
初めての経験ですから、
わからないことがいっぱいあると思います。

多くの不登校の子どもの成長を
見てきた人に
相談なさってください。

安易にこれまでの子育てを批判したり、
親を責める相談先は
本当の解決にならないので、
不登校の子どもを否定的に見ないで、
よいところ、強みも一緒に見て行ける
相談先を選んでください。

不登校ひきこもり相談室
「こころのそえぎ(福本早穂)」も
選択肢にいれてくださいね。

親同士が支えあう
「親子支援ネットワーク♪あんだんて♪」
にもお越しください。



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