2018/08/15

学校がつらくなった子どもたちへ――「大丈夫!一人じゃないよ。」

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。



今は、学校が休みだけど、
1学期の初めから、
あるいは途中から
しんどくて行けなくなった人も多いでしょう。


頭が痛くて朝起きられなかったり、
おなかが痛くなってトイレから出られなくなったり、
吐き気がしたり、


学校に行きたいと思うのに、
ある日、身体が動かなくなってしまった
という人がほとんどではないでしょうか?

みんな行ってる学校に行けないなんて、
自分はダメな奴だと
思っていないでしょうか?


これから自分はどうなってしまうんだろう?
と言いようのない不安に駆られることもあると思います。

こんな自分でも
親は受け入れてくれるだろうか?
このまま家に居られるんだろうか?


何か言いたそうな目で
いつも見られているのも、
いらいらして落ち着かないことでしょう。


もしかして、
こんなことになってるのは、
自分だけだと思ってませんか?







<不登校を経験した先輩たち>
文科省の不登校生徒数の推移を
公式HPで見てみると、
10万人以上の小中学生が
学校に行けなくなっています。

そして
不登校になってから、
家でゆっくり休んだ後、
自分らしい生き方、自分なりの道を
見つけて歩みだした、
たくさんの先輩たちがいることも
分かっています。


中学時代ほとんど足の向かなかった母校に
教育実習に行き、
教員になった人がいます。


親に勧められて
いやいやながら行った
スクールカウンセラーとの出会いがきっかけになり、
大学で心理学を専攻し、臨床心理士になった人がいます。

好きな楽器をつづけていき、あるミュージシャンとの出会いから
音楽の道に入った人もいます。

これから先に
どこでどんな人との出会いがあるか分からないのです。


私が見たり聞いたりしているだけでも、
不登校経験者たちは、
ありとあらゆる職業に従事しています。

不登校の時期に、出会ったことや
やりたいこと好きなことを
じっくりゆっくり試行錯誤しながら
身に着けていったことが、
将来の道につながっていることも多いのです。



<心が折れたら>
心がすっかり元気を失って、
身体の不調まで出てきているなら、
休まないといけないんです。

「心が折れる」って言いますよね。

例えば、足の骨が折れたら、
治るまで歩けないし、
だれも無理に歩かせようとはしません。


でも、心は目に見えないので
なかなか分かってもらえないんですよね。


足の骨折と同じように、
骨がちゃんとくっつくまで安静にして、
治ったあとも、、
いきなり走ったりしないで、
リハビリして、徐々に力をつけていくんです。



<学期のはじまりは、
 回復への通過点にすぎない。>
夏休みになって、
少し登校のプレッシャーが、
軽くなったのなら良いことですね。

きっとまだ勉強は手につかないし、
宿題もできないかもしれません。


だんだん夏休みが終わりに近づくにつれ、
また、毎日がつらくなってくることもあるでしょう。


夏休みのあと、
2学期が始まるけれど、
心の回復にとっては、
休みの終わり、学期のはじまりといった
区切りはなくて、ただの通過点でしかないのです。

心の回復するプロセスからみると、
区切りやけじめは意味がありません。


夏季休暇がおわり、
2学期が始まる日、
自ら死を選ぶ子どもたちがいます。

どうか、生きて学校を休むことを選んでください。

お母さん、お父さんにこのブログを読んでもらってください。

あなたの苦しさを、わかってもらいたいから。

不登校でも、
子どもはちゃんと成長するということを
知ってもらいたいから。

焦って、自分も子どもも追い詰めないようにしてほしいから。



<お父さん、お母さんへ>
親の会やカウンセラー、医師、教育相談など
たくさんの不登校の子どもたちの成長を
温かいまなざしで見てきた人に
相談してください。


不登校を経験して大人になった人の話を聞いてください。そして
あなたの子どもさんの成長の可能性を
信じてあげてください。


不登校ひきこもり相談「こころのそえぎ」も
ご相談を待っています。



同じ目線で話せる親の会
「親子支援ネットワーク♪あんだんて♪」
にもお越しください。




<参考図書>
家庭での不登校の子どもの見守り方を知るために

不登校でも子は育つ ~母親たち10年の証明~

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