2019/10/09

不登校からの進路選択・・・親が覚悟するとき

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。



やっと涼しくなったと
ホッとする間もなく、
超大型台風が近づいています。




どうか、大きな被害が
出ませんようにと祈るばかりです。



みなさまの地域はいかがでしょうか?



さて、10月に入り、
通信制高校・サポート校では
秋学期が始まっています。



来年の春に高校入学を
控えている中学3年生も
今から落ち着かないことと
思います。



親の会や進路相談会には、
進路をどのように考えて
決めて行ったらよいか
という相談が多く寄せられます。



最近では、通信制・サポート校や
夜間および昼間定時制などの
情報を知って、

子どもの進路として
考慮に入れるので
今学校に行けなくても
何とかなりそう
と仰る親御さんも多いです。








<通信制に対する思い込み>


一方子どもは、
周囲のクラスメートの大多数が
全日制高校に行くので、

友だちと同じように
全日制高校に行きたいと
言うこともあります。




塾や学校でインプットされた
イメージなのか、

通信制というと、
「全日制に行けない
落ちこぼれが行くところ」

というイメージをもっていたり、

通信制高校に行くと、
大学に進学できないと
思い込んでいる場合もあります。



ネットが普及している昨今でも、
通信制高校の情報が
正しく伝わっていないように
思います。





逆に、子どもの方から
ネットで調べた高校に
行きたいと言ってくることがあり、

親御さんはそれまで
知らなかった高校名を聞いて、

戸惑うこともあります。




子どもが「安定期」を
ゆっくり過ごせて、

「始動期」に入っている段階ですと、


一緒にいくつか学校見学に行き、
親子で相談することができます。


でも「安定期」の前半くらいですと、
子どもがまだ動き出せないので、
親御さんだけ説明会などに
行かれることが多いです。



★安定期、始動期についてはこちら

不登校の回復段階を知ってください。

【動画】不登校の回復のプロセス




そんなときは、
帰ってから子どもに
通信制高校の詳細を
知らせたいけれど、

どのタイミングで
どう伝えたらよいのか
悩むこともあります。




機嫌のよいときに声をかけてみたら、

子どもがうまく興味をもってくれて
一緒に見学に行き、

子どもがこの高校にいきたいといえば、

親として一つ仕事を終えたような
安堵感がありますね。



そして、面接や小論文などを、

まだしんどい子どもが
がんばってやり遂げ、

合格通知が来ると、

親子で「よくやった!」と
喜びもひとしおです。




と、間もなくして学校から
入学金や学費の案内がきます。



ここからまた
新たな親の葛藤が始まるのです。





<ほんとに通えるのか?>


決して安くはない納入金額を見て、

「ほんとうに通えるのだろうか?」

「またしんどくなって
 行けなくなるのでは?」

・・・

今は元気を回復して
好きなゲームをしたり、

春休みに友達と
遊びに行くなどしていても、

学校ヘ行けなくなった
当初のわが子の落ち込んだ姿が
浮かんできて、

心配が膨らんでいきます。




そんなとき、実際に
その金額の札束を
テーブルに置いてみて、

「これが風に飛ばされて
なくなったとしたら、どうだろう?」
と想像してみてください、

と提案しています。



諦められるか、

諦められないかは、

その家の経済事情、

きょうだいの数、

などさまざまな状況によって
違ってくるでしょう。



要は、親の腹がくくれる
落としどころを掴むことだと思います。



子どもを責めても
事態は悪くなりこそすれ、

良くならないことは、
すでに経験済みでしょうから。



ただし、子どもが行けなくなったとき、

親身に相談にのってくれて
対応やかかわりを考慮してくれる
高校を選ぶことが前提です。




秋学期ははじまったけれど、

まだ転学の受け入れをしている
学校も多いです。



焦らず、情報を集めて
今の心身の状態から
無理のない学校生活のできる
学校を選んでください。



こころのそえぎの相談会も
お待ちしています。



10/26「不登校相談会」吹田
午後1:30~4:30
定員6名(残席3名)

詳細はこころのそえぎHPを
ご覧ください。



<関連図書>
さまざまな進路選択をして
成長した経験者の例が載っています。




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