「こころのそえぎ」福本早穂です。
今年は長雨の梅雨が終わったら、
猛暑がつづき、
気候変動の激しさを感じた夏でした。
みなさまには
いかがお過ごしでしょうか?
九州では、豪雨につづき台風10号の
被害に遭われました。
なんとか早く復旧できますよう
お祈り申し上げます。
不登校関連では
コロナ休校が明けたころから、
個人カウンセリングのお申込みが増えて、
しばらく
ブログが止まっていました。
9/12は神戸
9/13は京都で
学びリンク主催の
「通信制高校・サポート校
合同説明会」があり、
カウンセリングコーナーにいました。
広い会場に、
消毒用アルコールの設置、
検温など、
主催側ができるだけ
三密に配慮していらっしゃる
ことが感じられました。
感染の怖さよりも
学校に行けない
子どもを心配する気持ちが
大きいのでしょう。
たくさんの保護者の方、親子連れが
来場されていました。
<コロナ休校があけて>
緊急事態宣言以来、3か月のコロナ休校が終わり、
6月始めから
順次、学校が始りました。
8月までは、
コロナ以前から不登校だった子どもたちが、
コロナ休校のあいだ、
少しらくに過ごせたものの、
授業が再開すると、
やはり行けない、
という状態が多く見られましたが、
今回カウンセリングコーナーのご相談では、
半数くらいのお子さんが
コロナ休校をきっかけに
学校に行きづらくなっていました。
休校のあいだ、
オンライン授業が行われた学校もあれば、
先生から課題がつぎつぎと送られてきて、
こなせなくて
いきづまってしまった
という中学、高校生がいました。
とくに高校1年は、
入学式がなかったり、
一度も顔を観たことのない先生、生徒
だったりで、
仲良くなる機会のないまま、
課題ができず、
登校日が来て、
登校できない
といった様子が伺われました。
中学時代、友だちとわいわい
たのしく過ごしていた子どもが、
急に孤独になって、
わからない課題がどんどん送られてくるのですから、
無理もないことと思います。
外出もままならず、
友だちにも会えないとなれば、
ゲーム、SNS,動画
に嵌るのは目に見えています。
親御さんの職業が、
テレワークできるかどうかも
子どもの生活環境に
大きなちがいをもたらします。
学校によって、
コロナ休校のあいだを
欠席日数にカウントしないで、
留年の決定が先に延びる
というところもありますが、
夏休みが短くなったので、
昨年とあまり変わらない時期に
留年が決まる学校もあります。
行けないなら、通信制高校に
移ればいいじゃないか
というのは、
当事者の子どもにとっては、
気持ちを置き去りにされたような
気がするでしょう。
新しい学校、新しいクラスに
所属感がはっきりしないまま、
行こうとしても行けない状態は、
自分でもわけがわからない
もやもやとした感覚だと思います。
頑張れば行けそうな気もするし、
でも身体が思うように動けない。
やる気が起きない。
行こうとして行けない経験を
何度か重ねたあげく、
自分自身で
今の学校には行けそうもない
とわからないと
次のことが考えられないと思います。
親御さんとしては、
子どもの様子を見守りながら、
転学するための
情報だけはじゅうぶん入手しておくことが、
今できることかと思います。
転学した後も、
毎日行かなければ
という思い込みを手放して、
徐々に慣れて行ってください。
子どもへの対応に困ったら、
こちらもお読みください。
「不登校の親は、『支援型』に進化する。」
「我が子の不登校の受け入れ方」
「高校転学後は回復段階に応じた工夫を」
こころのそえぎ(福本)では、
個別の事情に配慮した相談を行っています。
問い合わせ、お申込みは
「こころのそえぎ」HP
をご覧ください。
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