2020/03/23

不登校からの進路選択…子どもと親に寄り添うアドバイス

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。



新型コロナウィルスの影響で、
学校が休校になり、
通信制高校の説明会なども
中止になっています。



大事な時期に
宙に浮いたような
頼りなさを感じて
不安に思っている方が
多いのではないでしょうか?



中3の2学期、3学期から
学校に行けなくなりますと、
具体的に進路に向けて
動いていかなければならないときに
動けなくなった子どもを前に、
親御さんも途方に暮れて
いらっしゃると思います。




願書の締め切り日が迫って
子どもに伝えることも
はばかられるほど
しんどい状態ということもあります。



学校に行っていたときに
志望校を決めていても、
先生から2学期の成績をみると、
合格は難しいと言われたり。



急に通信制を視野に入れようとしても、
情報がないなかで
不安ばかりが先立つことでしょう。



2月下旬から3月にかけて、
そんな渦中にいらっしゃる親御さんからの
相談が増えていました。



ここで紹介するMさんも
そんな子を持つお母さんです。













成績の良かった子どもは、
難関高校をめざしてがんばっていたので、
できれば志望校に行かせてあげたい。



けれど、
2学期の途中から行けなくなり、
12月から完全不登校に。



今、もう少しがんばれば
行けると思うのだが、
本人は学校に行けない。

どうしたらいいのか?



こんなとき、私は
12月までなんとかがんばって
重い足を引きずりながら
歩いてきた子どもの姿が目に浮かぶのです。



親御さんには、
行けなくなるまでの経過を
お聞きしていきます。



そして、
子どもの頑張りを伝えて、


エネルギーを
使い果たしているので

もうそれ以上頑張らせることは
できないことを

理解していただくしか
ありません。



<進路を決めるとき考えてほしいこと>
子どもさんの小さいとき
好きだったこと、

友だちとの関係
中学での経験など

くわしくお聞きしていくと、


いつも自分から声をかけて
友だちをつくっていた
社交的なお子さん。



今も、ときどき遊びに来てくれる
友だちがいる。



友だちの誘いで、
部活を決めている。



成績はいいけれど、
勉強が好きなわけではない。



プログラミングに興味があるらしい。



しんどくなってから
志望校に同じ中学から
行く人がいないらしいことを
気にしていた。



志望校に入ったら、
電車の中も勉強時間と思って
やらないと追い付かない
という先輩の話を聞き、
いやそうだった。



など、お母さんの
話をお聴きするうちに、


このお子さんの場合
友だちが心の支えになっている
のではないかと
想像しました。




一方、
朝起きが
元々苦手で、
だんだん朝がつらくなっていたので、
起立性調節障害の傾向がある。




だんだん行けなくなっていたとき、
担任の先生の対応が
もうちょっと頑張ればなんとかなる
と、本人の状態に理解がなかった。



ということから
子どもさんのパーソナリティや経験が
少しずつ
わかって来ました。



<高校を決める条件>
できれば、
毎朝早く起きなくても良い
仲の良い友だちがいく高校。


それが無理なら、
好きなことができる高校で
サークルで友だちをつくる。



高校のレベルは
志望校より下がっても、
そこで自信をもち、
自己肯定感を高められるなら
今後の人生にとって、
大きなプラスになるのでは。




全日制高校をご本人が望んでいるなら、
すべり止めとして
通信制高校を受けておく。



通信制高校に関しては、
お母さんが前もって個人相談に行き、
3つくらい選択肢をもっておかれるといい。



行けなくなってまだ間もないので、
なるべく近距離の
通学時間が短い学校がよい。




などなど
やり取りの中でお伝えしていき、



子どもさんに伝えるタイミング、
伝え方など
一緒に相談しながら
考えていきました。




<見守るだけでは解決しないとき>
お母さんは、
地元のカウンセリングに
行っていらっしゃったので、
(遠方なのでLINE相談でした。)

子どもの見守り方は
とても理解してくださっていました。




ただ、進路選択に際して
しんどくて

話ができない子どもを前にして、
なんとかしてあげたいが、

どうしてよいかわからないと
悩んで困っていらっしゃいました。




今回のカウンセリングで
具体的に対処の仕方がわかったと
感謝されました。




学校のレベルや評価でなく、

一人一人の
子どもの個性、経験を大事にして

その子の持ち味や能力を伸ばせる
教育環境を
考えてあげたいものですね。




子どもへの対応に行き詰ったとき、
こころのそえぎ(福本)に
一度相談してみてください。
(LINE・電話相談も受け付けています。)




お申込みは
不登校ひきこもり相談
「こころのそえぎ」HPから。



<関連記事>
こちらも参考にしてください。


「不登校の子どもたちの進路選択」


「中学高校の不登校からの進路選択」


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