2019/03/27

不登校相談のカウンセリングから(ゲシュタルト療法の活用)

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。



こころのそえぎに
カウンセリングにいらっしゃる
親御さんの中には、
子どもの不登校のことで悩みを話していくうちに、
自分の問題に目を向ける方もいらっしゃいます。









<私とゲシュタルト療法の出会い>
【動画】私にとってのゲシュタルト療法




動画で語っていますが、
わたし自身がゲシュタルト療法に出会って、
ずいぶん救われた思いがあるので、
5,6年実践的に学んだあと、
このゲシュタルト療法を
カウンセリングのなかに
取り入れるようになりました。








<Aさんの事例>
Aさんの息子B君は、
小学生のころから
少し人とのコミュニケーションが
うまくいかず、
クラスの中で、浮いてしまうところが
ありました。




Aさんは、
前夫の精神疾患が原因で
離婚していらっしゃいました。
離婚後、働きながら国家資格を取得し、
事務所を持って仕事をしていました。




そして、
B君には、学歴をつけさせたいと考え、
B君もAさんの期待に応えようと、
がんばって中学受験をして、
難関校に合格しました。




しかし、中学でも
クラスの中で浮いてしまいがちで、
だんだん学校に行けなくなってしまいました。




元々、勉強ができることが
B君の心の支えになっていたので、
学力がさがっていく自分を
受け入れられず、
「学校に行けないのは、お前のせいだ」
とAさんを責めるようになりました。




やがてB君は昼夜逆転し、
夜中に悩みが深くなってしんどくなると、
寝ているAさんを起こして、
自分の考えていることを
何時間もしゃべるのでした。




昼間仕事でつかれているAさんは、
つい居眠りしてしいまうのですが、
そのたびに、
ちゃんと人の話を聞け、
とB君に責められるのでした。





<一発逆転をねらう心の中>
自己否定が強くなっているとき、

クラスのみんなから遅れをとっていると
焦っているとき、

こんな自分じゃだめだと
自分を責めているとき、

その苦しさから逃れようとして
一発逆転の発想をしたりすることがあります。




B君の場合は、
「これからトップクラスの
 進学校に転校して、東大に入る」
という考えでした。




毎晩、眠い夜中に起こされて、
その話を聞かされていると、
Aさんは、
精神疾患を病んだ前夫が、
「すごい小説を書いてノーベル賞をとる」
「~をして、大金持ちになる」
などと、
妄想が出てきたことが思い出されて、
不安になるのでした。





また、前の夫が、

「それができないのは、お前のせいだ」

妻のAさんを責めていた記憶が
母親を責めるB君に
オーバーラップして
苦しくなるのでした。






<ゲシュタルト療法の導入>
そこで、カウンセリングの中で
イメージの前夫と対話してもらいました。

対話していくうちに、Aさんから、


「夫は病気だからしかたがなかった。」


という言葉が出てきました。



「それより、なにもかも
嫁のせいにして私を責め続けた
夫の両親ときょうだいが
赦せない」




夫の家族への恨みや怒りが出てきました。



これまで抑えてたまっていた
怒りをセラピーの中で出すことができて、
Aさんは落ち着いてきました。




そして、
息子と前夫とは、
似てるところもあるけれど、
別の人格なのだということが、
すとんと腑におちて、
不安は解消していきました。




何度かのセラピーを経て、
AさんとB君との関係は
改善していきました。



<AさんとB君の今>
あれから7,8年経ったでしょうか。
B君は、 
Aさんと同じ資格を受験するために
勉強しています。





(事例は、複数の事例をもとに作っています。
特定の方の話ではありません。)




<未完のことがらを完了する>
ご自分の原家族との問題、
過去の記憶によって、
今の自分が無意識に
縛られ、
行動や考えに
影響していると
感じることはありませんか?




複雑にからまった塊を
ゆっくり、安全に
解きほぐしていくと、
自然体の本来の自分が見えてきます。




子どもの不登校が、
そんな糸口を
示してくれるのかもしれないですね。




親が自分らしく生きていると
子どもも、
本来の自分を見つけられるようになります。




どうぞ、こころのそえぎで、
そんな体験をしてみてください。

こころのそえぎでは、
ゲシュタルト療法などの
あなたに必要なカウンセリングをしています。


不登校引きこもり相談
「こころのそえぎ」(福本)
のHPはこちら




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