こころのそえぎ(福本早穂)です。
私が代表をつとめている
不登校支援団体
「親子支援ネットワーク
♪あんだんて♪」では、
毎年、不登校を経験した
大学生や社会人にお願いして
不登校時代の経験を
話してもらっています。
親や先生のかかわりのなかで
いやだったこと、
よかったこと
つらいとき考えていたこと
動き出すきっかけ
ずっと家に居て
なにをしていたか。
どんなふうに過ごしていたか。
不登校の経験が
今の自分にとって
どんな意味があると思うか。
など、
話してもらっています。
♪あんだんて♪の成り立ちや
どんな団体かが、
記録集の「まえがき」を
読んでくださると
お分かりになると思います。
<記録集まえがきより>
親子支援ネットワーク♪あんだんて♪15周年記念イベント
不登校経験者シンポジウム
「経験者と親に聴く
不登校経験とは?」
~日々の暮らしと心の変化~
2003年4月、
不登校に特化した
子育て支援をしようと、
9人の母親が始めた♪あんだんて♪は、
16年目の活動を終える時期に
このシンポジウムを開催しました。
この日、スタッフ、パネラー、
報道関係者を含む80名が集い、
申し込みをお断りしなければ
ならなくなるほど盛況でした。
それだけ不登校の子どもが
増え続けており、
保護者を始め
支援者にもこうした
経験者の声を聴ける機会が
切実に求められていたのだと
思います。
♪あんだんて♪を立ち上げた当初、
私たちスタッフ自身も
不登校のわが子がどのように成長し、
社会に出て行くのか
わからないまま、
互いに支え合いながら
手さぐりしながら
相談活動を続けてきました。
そして今、かつて小中学生だった
子どもたちは成長して、
高校を卒業し、大学へ進学したり、
就職したり、結婚したりしています。
専門家の講演を聴いたり、
本を読んだり、
カウンセリングを受けたり、
医療にかかったりと、
スタッフはそれぞれに
わが子を理解し
良い対応をしたいと
動いていました。
そんな支援を受けるのも
大事なことでしたが、
なによりも不登校の子どもと
日々暮らしていく中で生じる
ちょっとしたつまづきや困難を、
同じ立場で同じ目線で
気軽にしゃべれる関係に
救われたことも多々ありました。
また、常識では考えられない
不登校生活
(昼夜逆転、ゲーム・ネット三昧、不潔)
にとまどい、悩んだときも、
同じ経験をしている者同士で、
「不登校あるある話」をして
笑い合える関係に支えられて
今日までやって来れたと思います。
♪あんだんて♪の親の会
「ゆうスペース」は、
そんなスタッフの経験から、
受容と共感につつまれて
安心して話せる場になっています。
複数で話すことで、
ちょっと先を行く人、
次のステップに動いている人の
話を聴いて、
渦中にあるわが子の将来に
希望が見える意味も大きいのです。
そんなふうに続けてきた
16年間の活動から見えてきたのは、
「親が支えられると親は変わり、
親が変わると子どもは
いつか必ず動き出す」
という不登校の親子の姿でした。
一人でがんばらなければ/
努力すればなんとかなる/
人に迷惑をかけてはいけない/
人の世話にならないように、
・・・とがんばってきた親が、
一生懸命子どもに
かかわればかかわるほど
弱っていくわが子を見て、
初めて無力感を味わい
人に助けを求め、
苦しみを受け止めてもらい、
ある日覚悟を決めるのです。
「この子を信じて本人に任せよう」と。
そこからが回復のスタートです。
このシンポジウム報告集の中に、
そんな親子の悲喜こもごもの
葛藤や支え合いの中で、
大きく成長していった経験者の
成長過程が見えると思います。
ぜひお読みくださって
不登校の子どもを見守る一助に
して頂きたいと願っています。
令和元年 秋
♪あんだんて♪スタッフ一同
今、渦中の親御さんにとって、
子どもの気持ちを代弁している
貴重な記録集だと思います。
先生やカウンセラーにとっても、
目の前のしんどい子どもが
やがて動き出すという
事例を知る機会と思います。
ぜひ一度お読みいただきたいと思います。
発行日時が決まり次第
御案内しますので、
どうぞよろしくお願いします。
♪あんだんて♪の活動を通して得られた
数々の事例がご覧いただけます。
こちらもよろしくお願いします。
♪あんだんて♪の親の会「ゆうスペース」は、
同じ悩みを持つ人と繋がりたいとき、
安心できる場としてご利用ください。
複数の場では話しにくい内容や
1対1の個人面接で
しっかり問題に向き合いたいときには
福本のカウンセリングルーム
「こころのそえぎ」に
ぜひお越しください。
遠方だったり時間の都合がつかない方のために、
テレビ電話(LINE / Zoom)での
カウンセリングも受け付けております。
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