こころのそえぎ(福本早穂)です。
中3になって不登校から
高校進学へ踏み出していき、
そろそろ進路が
決まっていく時期ですね。
現在まで、
まったく学校に足が向いていない
子どももいれば、
ときどき登校できて、
試験も受けられる状態の
子もいるでしょう。
これまでの経験から言えることは、
登校する回数よりも、
どのくらいエネルギーが
充電できているかが、
進学後の生活に影響してきます。
家が居場所になっていて、
親子のコミュニケーションが
ある程度できている。
(不登校への親の許容量と
関係しています。)
好きなことやりたいことを
楽しめている。
行きたいところ、
会いたい人があれば
朝早い時間でも起きて行ける。
学校の試験、行事、部活など
自分から行こうと思うと行ける。
などなど・・・
以上を
すべてできないといけない、
というわけではなくて
元気回復の目安に
して頂けると思います。
<高校入学後の心構え>
子ども自身も親も高校からは、心機一転
がんばって登校しよう
登校しなければだめになる、
と心に決めていたりします。
そんなふうに思い込んでいると、
はやいうちに
苦しくなって
息切れしてしまうことに
なりがちです。
それよりも、
高卒後の進路も視野にいれて、
高校生活を自分なりに
どう過ごしていくか、
どんな過ごし方が
自分にあっているか、
を基準にするほうが、
続けられるようです。
「高校卒業資格を得る」
という目的にフォーカスして、
そのためには、
どうしていったらいいか、
と考えると、
「休むこと」に対する
抵抗感が軽くなります。
<逆算思考で行きましょう>
全日制高校の場合、欠席日数の制限がありますから、
年間〇日までは休める、
と逆算して、
単位がとれるぎりぎりまで
休める日数を
計算しながら通学すると、
「休んでしまった」と自己否定したり、
自信喪失したりすることが
少なくなります。
通信制高校、サポート校の場合でも、
何日登校できたかにこだわるより、
レポートを出しておけば、
(家で書いてもいい)
試験を受けておけば、
スクーリングに出ておけば、
単位をとれる
と割り切って考えると
らくになってきます。
親は、高校時代に友だちができたり、
つらいこともあったけれど、
それなりに楽しい学校生活を
経験してきたので、
子どもが、学校になじめない、
友だちができない、
といった生活をしていると、
心配になりますよね。
でも、今はネットの中で
友だちができる時代です。
好きなこと、趣味を通してつながると、
実際に会ってみたくなることもあります。
バイト先で、気の合う友だちや先輩に
出会うこともあります。
そういう人間関係が、
将来の仕事につながることもあったり。
もちろん、
学校で気の合う友だちができて、
好きなことを一緒に楽しめたら、
なによりですけどね。
でも、こういう風にも
考えられるんじゃないでしょうか?
毎日登校しなくなった子どもは、
その時間をどう過ごしているのか、
学校以外の場所で、
どんな体験をしているのか、
孤独な体験かもしれないけれど、
そこに豊かな世界がひろがっている
かもしれません。
無為に過ごしているようにみえるとき、
耕したり、種まきしていたんだなと
後になって思います。
「普通」になれないことを否定するより、
その子なりの育ちを
なにが出てくるかと
楽しみに見守ってあげてください。
その親の温かいまなざしが、
子どもに自信をつけていくのだと思います。
自信がついてくると、
自発的に外に出て行きたくなります。
<一人で悩まないで>
今でこそ、こんなこと言ってる私も、
おろおろと不安を抱えていた
時期がありました。
同じ不登校の子を持つ親同士、
心理や教育の専門家、
学校の先生など、
いろんな人に支えられて今があります。
どうか、一人でなやまないで、
不安や心配を話に来てください。
不登校ひきこもり相談室
「こころのそえぎ」福本は、
かつての自分のように悩んでいる人の
支えになりたいと思っています。
HPはこちら
2/23,大阪/吹田「不登校相談会」開催予定。
先輩お母さんたちの話がきける親の会
「親子支援ネットワーク♪あんだんて♪」にも
どうぞお越しください。
再登校(進学後)のあとの
いろいろな経験が載っています。
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