こころのそえぎ(福本早穂)です。
前回、再登校(高校進学)してからの不安について
書きました。
再登校(高校入学後)への不安
もう少し、ここでは
回復段階を踏まえて
考えてみたいと思います。
行き渋りの時期から
家で過ごす時期を経て
元気に外で活動するまでのあいだに
5つの段階があると
言っていましたね。
「不登校の回復段階を知ってください」
中3になって行き渋りだしたり、
中3の夏休みあけから3学期にかけて
行けなくなっている場合、
進路決定の時期でもあり、
意識が勉強や高校進学に向かざるを得ないので、
家で休んでいても
なかなか安定した気持ちではいられません。
<安定期を過ごさないまま進学>
そうなると、安定期をゆっくり過ごせないまま
高校に進学していくことになります。
中学から高校へ
というのはひとつの節目ではあるのですが、
子どもの心のエネルギーにとっては、
節目だからといって、
回復段階をスキップできないのです。
まだエネルギーがあまり充電できていないけれど、
高校入学をきっかけに
がんばらなければと思い、
1か月ほどは登校できますが、
ゴールデンウィークあけに、
パタッと行けなくなるのは、
そこまででエネルギーが切れてしまい、
一度充電しないと動けなくなっている状態です。
<助走期間が必要>
単位制の高校でしたら、1年目は、焦らず
何日登校できたかを
心配するより、
助走の期間ととらえて、
休みながら行けるときに行く、
という感覚でいたほうが
スムーズに馴染んで行けると思います。
この時期に、
子どもは学校に行ってなくても、
親御さんは、ときどき先生と会って、
子どものいまの生活、
好きなこと、やりたいことがなにか、
どんなTVを好んで見ているなど、
「たいしたことじゃない」と思うようなことでも、
先生に伝えておくとよいと思います。
先生のなかに、子どものイメージができていると、
たまに登校できたとき、
先生が子どもに話しかけやすくなります。
親の話をちゃんと聞いて、
生徒がどんな子どもか
興味を持ってくれる先生だと
いいですね。
<学年制の場合>
学年制高校の場合ですと、ゆっくり安定期を過ごした後、
中3の後半ごろに始動期に入っていて、
本人が行きたいと思えると
つづいていることが多いです。
その場合でも、
「逆算思考で行こう」
という発想を持つと、
気持ちがらくになり、行きやすくなります。
こちらの記事も、合わせてお読みください。
再登校(高校入学後)への不安
再登校に際しては、
子どもも親も、
揺れたり、落ち込んだりします。
そんな気持ちの揺れを、
聞いてくれる人がいると
不安や心配もおさまってきます。
親子支援ネットワーク♪あんだんて♪
の親の会では、そんな心の振れ幅に
共感しながらお聴きしています。
もう少し個別のきめ細かな相談をしたいとき、
不登校ひきこもり相談
「こころのそえぎ」(福本早穂)も
ご利用ください。
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