2018/12/11

不登校の子どもが医療(病院)にかかるとき

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。



今日は、不登校の子どもと医療の関係について
考えてみたいと思います。



学校を休むときって、
なんらかの身体症状が出ていますネ。




頭痛、腹痛、
吐き気、めまい 発熱
など、
さまざまな症状がでてきます。




そこで、具合の悪いとき
いつも診てもらう
小児科医にかかることが多いです。




その先生が、
不登校の状態に理解があるかどうかは、
その後の子どもの回復過程に
大きく影響しています。




調べても悪いところはないので、

「ちょっとお母ちゃんに
    甘えてんのとちがうか?」

って言われることもあります。




それを聞くと、
親は、自分が甘いのではないか、
だから子どもになまけ心が
出ているのかもしれない
なんて思って、


なんとか行かせなければと
がんばってしまいます。




朝、起きた時は
本当にしんどそうなので、
欠席の連絡をいれます。



でも、
2~3時間すると、
症状は消えてスマホをいじったり、
ゲームをしているのを見ると、


あれは仮病だったの?
と疑心暗鬼にかられるのも
無理ないと思います。









<不登校に理解ある
医師との出会い>
D君は
自分がしんどくなるのはなぜなのか、
わかりませんでした。



「不登校」という言葉が
自分にあてはまるとは
思ってなかったのです。




病院で治療すれば、元気になって
また学校に行けると思っていました。




しかし、服薬しても一向によくならず、
大きな病院で検査してもらっても、
原因がわかりませんでした。




そこで、お母さんは
児童精神科医のところへ
D君を連れて行きました。




その先生は、


「君は病気かというと、
   病気ではない。
   だから治療はできない。
   しかし、元気かというと元気じゃない。

   きみは学校生活にとても疲れているんだ。
   だから、ゆっくり休むことが大事なんだよ」


と諭すように
D君に言ってくれました。



このとき初めて、D君もお母さんも


「学校に行こうとして
あちこち病院をまわったけれど、

今はじたばたしないで、
まずはゆっくり心と体を
休めないといけないんだ」



と思いました。

この先生のところには、
その後定期的に通って、
心理的なサポートもあり、
気持ちの負担を
軽くしてもらえたことが
よかったそうです。




D君のお母さんは、
「医師が~とおっしゃっていますので、
    そのようにお願いします」



学校に理解を求めやすくなり、
助かったと言います。




そのおかげで、D君は
学校でしんどくなると、いつでも
保健室に行けたり、
体育の見学など、
配慮してもらえるようになったので、
次第に登校できるようになりました。




<起立性調節障害であってもなくても>
近ごろ、
起立性調節障害の診断を
受ける子どもが増えています。



その診断名が、
ゆっくり休養できる結果に
つながればいいのですが、


早く治らないことに、
親も子どももいらいらしたり、


絶望を感じたりすると、
それがまたストレスになって、


不登校状態が長引いているのではないか
と思う例があります。





朝が起きづらい、
起きても吐き気やめまいがする
といった状態でも、
起立性調節障害という
診断名がつかない場合もあります。




こういった数値化できないしんどさも
認めてあげたいものです。



診断名がついてもつかなくても、
「不登校」は「治療」して治るものではありません。



まずはゆっくり家で休息すること、


そして、子どもの状態に合わせて
休みをとりながら、


活動の場や時間をひろげていくことが
回り道のようにみえても、


着実に
改善していく方法だと思います。






<不登校に理解のある医師を探そう>

安定期から始動期にかけて、
外へ動き出そうとする時期に、
刺激が強すぎて、
調子を崩すこともあります。



アレルギー体質の子どもや、
インフルエンザなど
医療が必要な時
不登校に理解のある医師を知っていると、
安心して子どもに勧められます。




理解のありそうな友人、知人、身内
に相談したり、
あるいは
近くの親の会につながっていると、
そういう情報も入ってくると思います。




親子支援ネットワーク♪あんだんて♪では、
不登校に理解ある医師の情報を
必要な時、お知らせしています。

HPはこちら




心の行きづまったとき、
不登校ひきこもり相談室
「こころのそえぎ」(福本)
にご相談ください。

HPはこちら




当事者の方の相談も受け付けています。
(20歳未満の方は保護者の同意が必要です)

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