2018/09/30

不登校の子どもとLINEいじめ

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。

今日は、不登校初期のLINEの問題を
取り上げてみたいと思います。

学校に行かなくなると、
当たり前のことですが、
毎日会っていたクラスの友だちや
部活の友だちとは、
会えなくなります。





<いじめに遭ったOさんの場合>
いじめや友だち関係のトラブルで、
行けなくなったOさんは、
本人にとって、回避したい相手なので、
会わなくなってホッとしました。

でも、クラスメイトとはLINEで繋がっていて、
自分から切らない限り
相手からの情報は入って来ます。

お母さんからから見ていると
スマホを一日中触っているOさんが、
急にイライラしたり、物を投げつけたり、
そうかと思うと、
塞ぎ込んでいたり…

心配になりますよね。
Oさんはグループの中でいじめられていたので、
いじめた者同士のやり取りを見て、
二重に傷ついているのです。


<頑張りすぎのR君の場合>
一方、R君は
頑張りすぎの息切れタイプ。

友だち関係はいいのだけれど、
勉強と部活の両立につまづいたり、
身体の不調が続いたりして
行けなくなりました。

LINEには、クラスの友だちから

「なんで学校来ないの?」

「明日は、学校来いよ」

など、
友だちの多いR君に、
毎日のようにLINEが届きます。

それでもR君は行けないので、
何と返信して良いかわからなくて
辛い毎日を送っています。

二人とも、
自分からLINEを切れると、
少し楽になれるのですが、
自分がどんな風に言われているのか、
気になるので、
見たくないけど見てしまう、
という状態が続いたりします。

急に孤独になってしまい、
有り余る時間を悩みで費やして
しまっているのかもしれません。


<親子関係も険悪に>
そういう状況の時に、
先生の家庭訪問があると、
辛くて会えないと思います。

親は、忙しい中を来てくださった
先生に申し訳なくて、
子どもを叱って会わせようとします。
(「子どもは先生に会うのが辛いみたいです」
と伝えて、無理に会わせなくて良いですよ。)

なので、先生が帰られた後で、
親子が険悪になってしまうことも、
しばしばあります。

(先生へ
  家庭訪問のあと、後でこっそり
 「帰った後、どんな様子でしたか?」
 と聞いてください。
 もしも子どもが荒れてたら
 しばらく訪問を控えて頂いて、
 親の相談だけにして頂いたほうが
 よいと思います。)


親の方も、
神経質になっている子どもに
どう声かけすれば良いのか、
腫れ物にさわるようにしてるかと思うと、
急にキレて、子どもに当たっていたり。

不登校の初期は、
親も子も混乱したり、葛藤したり、
家の中はぐちゃぐちゃになっています。


<早めに相談に行ってください>
こういう時、できるだけ早く、
親御さんが良い相談者に出会ってくださるよう
願わずにいられません。

近くの親の会、
教育相談、スクールカウンセラーなど、
ご相談に行かれることをお勧めします。

お近くでしたら、
個別にゆっくりお話しになりたいとき、
不登校引きこもり相談
「こころのそえぎ」(福本)に
お越しください。
<参考図書>
家庭での不登校の子どもの見守り方を知るために
日々の困りごと、悩みごとの参考事例が載っています。

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