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2018/04/12

不登校の回復段階「安定期」その1~ゲーム・ネット

こんにちは、
こころのそえぎ(福本早穂)です。



今日は、不登校回復段階の
「安定期」について
書いていきたいと思います。


【前回記事】
 不登校の回復段階を知ってください(渋滞期~葛藤期)




■葛藤期~安定期前期まで

不登校の子どもが完全不登校になり
学校を休んでいるけれど、
心の中は休めていない


という葛藤状態から

徐々に、家にいることが常態化し、
親も子どもが家にいることを
受け入れられるようになってきます。


夜寝られるようになり、
ご飯が食べられるようになった。

身体症状が出なくなった。

ときどき笑顔も見られるようになった。

学校以外のことは、
普通に親としゃべれるようになった。



これらが見られると、
「安定期」に入ってきた状態です。


「葛藤期」早期に、
親の会、カウンセラー、教育相談など
不登校の子どもの回復過程を
知っている支援者
親が出会っていると、
心配をいったん脇において、
子どもを見守っていけます。


(こころのそえぎに来られた
 親御さんたちも
 この時期には落ち着いて
 来られます。)



母親の作った食事を食べなくなった子、
家族とご飯を食べなかった子が
リビングで一緒に食べるように
なったり、



お弁当をつくってパートに出たけれど、
帰宅してみると
食べないまま置いていた子どもが、

安定してくると
食べて弁当箱を洗ってたりします。



■不登校安定期の三大特徴
そして
安定期前期から、
不登校の三大特徴が
9割以上の思春期の子どもに見られます。
(小学校低学年~中学年
 くらいには、あまり見られません。)



「ゲーム、ネット、TV、コミック」



「昼夜逆転」



「生活習慣の乱れ」



この三大特徴について次に説明します。



1)「ゲーム、ネット」

スマホ、PCで
1日中、ゲームしたり、動画を見ている
という、親御さんの嘆きは
しばしば耳にします。


不登校経験者に聞くところによると、


学校に行かなくなると、
もてあますほど自由な時間ができます。



学校のことが気になるけれど、
でも勉強できるほどの
エネルギーはない。


一人でいると、罪悪感や不安にかられ、
悩んでばかり。


外に出たら
だれに見られるかわからない。


とにかく
家で一人でできることと言ったら、

TVや動画をみるか
ゲームをするしかない。


それをしているあいだだけは
悩みから解放される。


1日中悩んでばかりいるより、
そのほうが精神的な安定のためには
いいんじゃないでしょうか。



■ゲーム、ネット依存の不安
とはいうものの
ゲーム、ネットばかり
1日中やっている子どもを
目の前でみている親は、

ネット依存になって、
このまま長期のひきこもりになって
しまわないかと心配になってきます。


こういう場合、
二つのケースが考えられます。


一つは、

私の相談事例ではありませんが、
学校で特段のストレスはないが、
いわゆる「ネット依存」から
だんだん学校へ行けなくなって、
不登校になってしまった場合。


一方、私の相談に多いのは、

学校に行っていたときは、
とくに長時間ネットやゲームに
はまっていたことはなかったが、
学校環境でストレスが過剰にかかり、
とうとう行けなくなってしまった、
という場合。



前者については、
依存の程度にもよりますが、



「ネット依存」を治療するべく
医療機関、相談機関の
支援を受けながら、
親子関係の改善、生活の改善を図る

必要があると思います。


後者に関しては

葛藤期から安定期中期にかけて
相談事例の多数に
見られる状態像です。


ゲーム、ネットの世界は、
変化のスピードが速く、
親の世代が経験していないだけに、
よくわからない世界に
耽溺している
子どもをみると、



こんなことばかりしていて
いいのだろうか、
と不安に駆られるのも理解できます。



■否定されるとやめられない
逆説的ですが

ネットやゲームを
親が認められず、
否定している間は
子どもはやめられないのです。



先ほどの不登校の経験者が
述懐しているように、

ゲームやネットをしている間だけ
悩みから解放されているのです。



学校に行けない自分を、
子どもは自己否定し、
不安の中に落ち込んでいます。



その世界へ逃避して
自分の心をなんとか安定させようと
しているのです。



そういう状態の上に、
親が制限したり、
否定的な言動をしたりすると、

ますます不安定になり、
仮想の世界に逃避してしまいます。



なので、

休みだしてから当分は
スマホ、PCばかりしていることも
仕方がないと
認めてあげたほうが

本人の心は不安が軽減され、
安定しています。
(決して安心してやっている
わけではありません。)



<子どもが話をしてきたとき>
そこで
親は、ただ見守っていればいい
というのではありません。


親に否定されていないと感じると、
子どもは自分がやっているゲームや
動画の話をしてきたりします。


そのとき、話の内容がわからなくても、
子どもの話を
理解しようとして
聴いてあげてください。


親にはよくわからないこと、
興味のないこと
かもしれませんが、


子どもがどういうものを見ているか、
どんなゲームをしているか、
ネットの世界で
どんな人と出会っているか、
何を感じたり、考えたりしているのか。

子どもから話してきたときに
それらを知っておくことが
大事なのです。


子どもがネット上で
不快な思いをしたり、
被害にあったり、
逆に加害者になる可能性もあります。



■相談できる親子関係を築く
ネットやゲームの話を
子どもが親にできる関係性があれば、

仮想世界で子どもが困ったとき、
親に相談することもできます。



子どもと話しあって、
スマホ、PCに関するルールを
決めることもできるでしょう。

(親の価値観の押し付けは
 だめですよー。)(笑)


親御さんは、
「あい変わらず
 ゲームばっかりしています。」
とおっしゃるのですが、

葛藤期から安定期中期にかかると、
逃避するためにやっていた状態
から徐々に脱し、

子どもは
自分の興味や関心をひろげるために、
ネット、ゲームをしています。


仮想の世界に逃避したまま
長期のひきこもりになるか

そこからエネルギーを充電して
成長の糧になるか

の分かれ目は、

親の否定しないまなざしと
話を聞く態度
にかかっている
のではないかと思います。


とはいっても、
毎日長時間ネット、ゲームに
はまっている子どもを見ているのは
心配になりますね。


そんなときは、
こころのそえぎに話に来てください。
⇒ こころのそえぎHP


次回は
<昼夜逆転>について

ぜひお読みください!!



不登校の回復段階表が載っている本
「これをバイブルのように読んでます」
というお母さん方の声も届いています!



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