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2019/10/16

不登校の親は、「支援型」に進化する。

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。




昨日に引き続き、
神戸大学と同志社大学の共同研究から、
 -日本における実証研究-」

「両親の子育ての方法が子どもの既婚率や、
持ちたいと考える子どもの数に
影響を与えていることを、
初めて実証的に明らかにしました。」



とあり、
日本人に多い子育てのタイプとして、



支援型:高自立、中自立、
    高信頼、高関心、高共有時間



厳格型
(タイガー):低自立、中・高信頼、
       厳しい・やや厳しい、
       中・高関心、高規範



迎合型:高信頼、中信頼、
    全く厳しくない、
    高共有時間、中共有時間



放任型:低関心、全く厳しくない、
    低共有時間、低規範



虐待型:低関心、低自立、
    低信頼、厳しい



の5つのタイプに分類しています。



そして、
「男女ともに、
支援型が、
所得・幸福感・学歴形成という
項目のすべてについて、
最も高い達成度を示した」そうです。




この結果は、
昨日の「自己決定」が
学歴、所得よりも
幸福度に
より影響を及ぼす。
という調査結果にも
通じると思います。









<「厳格型」が「支援型」に
変わるとき>
学校に行けなくなった子どもを
なかなか認められない親御さんは、
自分にも厳しくまじめな人が多いです。



がんばりすぎて、
動けなくなったわが子を見て、

もっと頑張らせないと、
頑張ればなんとかなるという
思い込みから、

頑張らせ続けて、
子どもがもっと重い症状を出すようになったり、

自室に閉じこもったり、

勝気な子どもですと、
夜中に家を飛び出したり、

・・・

親子関係が崩壊してしまいます。



そこから、
子どもの心と身体の状態に
思いをめぐらし、


なんとか理解しようと
相談に行ったり、
本を読んだり、
講演を聞きに行ったり、


しているうちに、
子どもに対する態度、まなざしが
変わってくるのです。




すっかり学校に行っていたときとは
様変わりした子どもの姿、
行動を受入れ、


子どもの思いに寄り添い、
支えていくようになると、
子どもが元気になっていく

そういう感じがわかってきます。





子どものやりたいこと、
好きなこと、

話していることに
注意と関心を向けて、

それを認めていくと
子どもはもっと意欲が出てきます。




親の知らない世界を
知るようになり、

親のできないことが
できるようになっていたり、

親が悩んだことのいない問題で
悩んでいたり、

そんな子どもの成長が
感じられるようになります。





そして、
それは面白くて、
楽しみなことなんです。



子どもがやっていることを
応援したくなるんです。



そう、いつのまにか
不登校の子どもに関わっていくうちに、
支援型の親になっているのです。





<迎合や放任ではなく>
こんなに好きにさせておいて
いいのだろうか?

将来ちゃんと
自立していけるのだろうか?

時には親も不安になったり、
心配したりします。



もしかしたら、いつもそういう不安を
抱えながら、
子どもを見守っているでしょうね。



自分の不安や心配から
子どもになにかを働きかけても、
うまくいきません。

というのを、いやというほど
味わっているのが
不登校の親なんです。(笑)

子どもが自分で決めて
動き出すのを待って、
必要な手助けをしていくのです。




そんなふうに
「自己決定」を尊重して、

付かず離れず
が、適切な距離のとりかた


でもこれが一番むずかしい!(笑)




<支援型の親になるには>
一人では難しいです。

同じ悩みをもつ人、
ちょっと先を行く親御さん、
同じ境遇にいる人たちと

つながって、
「支援型」へ進化の
努力をつづけていきましょうね!



支えられ支え合う繋がりを
経験すると、
無駄な力が抜けて
自分も家族も楽になります。



こころのそえぎ(福本)
相談会は、
そんな親御さんたちの集まりです。
次回は、10/26(土)午後1:30~
吹田市の民家で

<関連図書>
親の会の学びがいっぱい詰まった本

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