2020/01/17

<追悼>1.17阪神淡路大震災に亡くなった若者に寄せて

こんにちは。
こころのそえぎ(福本早穂)です。



引越して1か月半
ようやく、生活に「日常」が
戻りつつあります。



とはいえ、
住み慣れた住居から離れ、
植え変えられた木のような
気分で、まだまだ
落ち着かないですね。




そうこうしているうちに、
正月が過ぎ、
あの震災のあった1.17に
なりました。



私は、当時大阪に住んでいたので、
大きな被害はありませんでしたが、
何人かの親戚、友人知人が
神戸、芦屋、西宮など
被害の大きかった地域に住んでいました。



家を失った友人はいましたが
亡くなった人がいなかったのは、
不幸中の幸いでした。



毎年、この日が近くなると、
マスコミでさまざまな記事、番組が
報道されています。



2日前にも、
下宿先で亡くなった
神戸大生加藤貴光さんの
母上に当てた手紙が
京都新聞に掲載されていました。










※写真をクリックで拡大

<加藤さんの手紙>
戦争のない世界をめざして、
貧困で苦しむ人々や子どもたちのために
働きたいと
学んでいた加藤さんは、
どんなに無念な思いで、
あの世に旅立っていかれたか。



胸中を想像すると、
書いている今も
涙が溢れてきます。




加藤さんだけでなく、
困っている人、弱っている人のために
働きたいと志して、
勉強していた若者が
他にもたくさんいたと思います。



地震の非情な手が、
芽生えた希望の芽や若木を
なぎ倒し、
燃やし尽くしたあの日を思うと、
残念でなりません。




<飛び立つための
羽根を育んで>
手紙の中の、
「私はあなたから
多くの羽根を頂いてきました」



という言葉に、
不登校を経験して
社会に出ている若者たちの顔が
浮かんできました。



人の目が怖くなるほど
ぼろぼろに傷ついてしまった羽根は
どのように癒されたのか?



むき出しになった痛む翼に
新しい羽根が生えるには、
なにが必要だったのか?



たくさんの支えをもらい、

元気な羽根を取り戻し、

ふたたび希望の空へ
飛び立とうとするとき、

若者たちは言うのです。



「こんなにいろんな人に
お世話になったのだから、
恩返しがしたい」と。




彼、彼女らの翼に
新しい命を吹き込んだ人は、
「恩返し」を期待したわけではありません。



つらい心身を理解したいと思い、
傍に寄り添い、
エネルギーを与える
あたたかい眼差しが
彼らを支えてきたのだと思います。



今、つらい日々を送っている子どもたち


子どもを目の前にして悩んでいる親御さん



今はゆっくり羽根を休めて、
また新たな羽根が伸びるのを待ちましょう。




きっといつか、
しっかりと翼を広げて、
飛び立っていく日が来るでしょう。




その日のために、
あなたがなにを目指して行きたいのか?

自分はどんな生き方がしたいのか?

どんな人たちと繋がっていきたいか?



時間をかけて
好きなことやりたいこと
いっぱい経験して、
自分自身に問いつづけてください。



そして、私はといえば、
羽根を与えられる大人でありたいし、
そんな人たちと
繋がりたいと思います。



この思いを書く
きっかけを作ってくださった
加藤貴光さんに感謝するとともに、
ご冥福をお祈り申し上げます。



<1月の不登校相談会>
悩みを分かち合えば、
軽くなります。
軽くなった心をご家族のもとに
持って帰ってあげてください。


不登校相談会は1/26
吹田市の民家で開催しています。


お申し込みは、
こころのそえぎHPから



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