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2021/07/28

不登校の子どもと向き合うとき

こんにちは。

「こころのそえぎ」福本早穂です。

久しぶりに、ブログに書いてみたくなりました。


完全に学校に行けなくなるまで

行けたり行けなかったりしている間、

子どもと親の間で葛藤状態が続き

普通に会話できなくなっていたりします。


行くことをあきらめて

家にいるようになっても、

「学校は行って当然」と

親も子ども自身も思っているので、

休むことへの罪悪感があります。


でも、学校環境が子どもの心身にとって

苦しくなっているとき、

家でエネルギーを回復していくほうが

学校に出席することより重要なのです。

(と、今なら言えます)






とは言え大勢の子どもたちとは

違う生活をしているわが子を

見守っていくのは心配が付きまといますし、

将来への不安もあります。


子ども自身も

みんなと違うことをしている自分に

自信が持てなかったり、

行きたくても行けない自分の体を

どう扱ってよいか途方に暮れてしまいます。


そして心のバランスを崩して

不安定になる子どもと向き合う親御さんも、

日々心身をすり減らしています。



<鏡のような親子>

不登校になってしばらくは、

子どもの気分によって親の心の状態が

上がり下がりします。

子どもも親の表情に過敏になって

不安定になっています。


鏡のようにお互いの気分が影響しあい、

ときにはぶつかったり、

冷たい関係になったりしながら、

だんだんと互いの理解が進んで

仲良くなっていきます。


親御さんが子どもを理解したいという

切実な思いに駆られて

本を読んだり、

親の会に参加して

つらい気持ちを聴いてもらったり、

時にはカウンセリングに行って

自分の内面を見つめたり、

という中で

ほどよい親子関係になっていくように思います。



一方、

対人援助のお仕事をしていらっしゃる

親御さんの中には、

子どものしんどさを理解して、

不登校の初期から

良いかかわりをされている方も

いらっしゃいます。



「これをしなくてはいけない」

ということではなくて、

子どもが心身のエネルギーを回復して

次のステップに踏み出していくまで

親がゆっくり見守れるように、

自分自身を楽にしながら

できることをしていけばよいのだと思います。



<参考図書>

不登校の子どものめぐる

家族関係の過ごし方がわかります。

不登校でも子は育つ ~母親たち10年の証明~


将来どうなるんだろう?

と不安な気持ちでいると、

ゆっくり子どもを見守ることができません。


今学校に行けなくても

いろいろな進路があると知ると、

少し余裕をもって子どもを見ることができます。



不登校からの進路選択 (自分の歩幅で社会とつながる)

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